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観劇:"JOYAUX" 『ジュエルズ』 [Ballet]

パリ国立オペラ座バレエ ガルニエ
 "JOYAUX" 『ジュエルズ』
振付/ジョージ・バランシン
装置・衣裳/クリスチャン・ラクロワ

12 NOVEMBRE 2009 À 19H30

“EMERAUDES”
Mélanie Hurel,Mathieu Ganio,Clairemarie Osta,Benjamin Pech,
Sarah Kora Dayanova,Pauline Verdusen,Julien Meyzindi

“RUBIS”
Ashley Bouder*,Gonzalo Garcia*, Stéphanie Romberg
*danseurs invités du New York City Ballet

“DIAMANTS ”
Marie-Agnès Gillot,Karl Paquette
(↑パリオペHPより 主なキャストのみ)
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『ジュエルズ』は、エメラルド、ルビー、ダイヤモンドという3つのパートからなる抽象バレエ。
オペラ座来日公演での上演や、DVDやTV放映も有り、日本のバレエファンにはお馴染みの演目。
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座席は前から8列目位で、前過ぎるかと思ったがとても観やすかった。
到着日の観劇は睡魔との戦いが予想されるので、自主的に緩急つけての鑑賞。

エメラルドでは体力温存、と思ってたらやはり寝てしまった。
とは言え半分は観たけど、これと言って印象に残らず。
(いつもそうなんだよねぇエメラルド)

バランシン作品って男性が差別されてて(女性のサポートばかりで、突然思い出したように踊るけど技ものだけで見せ場無し)誰が踊っても(マチューが出てても!)どこかおマヌケでなんだかお気の毒。
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ルビーズには、ニューヨークシティバレエ団との交流の一環で、NYCBのゲスト2人が出演。
しかし、世界最強バレエ団オペラ座にあっては、バランシンを十八番としている彼らもこれと言って良いとこ無し(悪くも無いけど)、もう1人のソリスト、ステファニー・ロンベールの方が空間と客席を支配。拍手も彼女の方が多かった。私としては、折角だからメイン2人もパリオペのダンサーで観たかったんだけど。

前もそうだったんだけど、ルビーズに出てるダンサーって、何故か出てきた時から汗だく!
そりゃハードな振りだけど、ルビーズと言えば背中がテカテカ、という印象が定着してしまった・・・。
コールドにマリーヌ・ガニオがいた。兄妹でご出演ですね。
私は君たちのご両親が本当に好きだったヨ。

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ここで20分の休憩。↑ここもホワイエ。

最後の景、ダイヤモンド曲も振りも一番好き。
コールドバレエががんがん踊るので、好きな踊りをするダンサーを見つける楽しみもある。
NHK教育「ルグリのスーパーバレエレッスン」に出ていた若手の顔が確認できてなんだか嬉しい。

パ・ド・ドゥはマリ=アニエス・ジロとカール・パケット。
ジロ姐さんは本当はルビーズの方がダイナミックでニンに合っているのだけれど、こちらも丁寧で女王オーラ満載で良かった。なんの舞台写真見ても彼女が出ているけど、休みあるのかな??
コールド含め、美しさ、テクニックの強靱さ、パリオペならではのゴージャスさを満喫。
演奏も楽しめたし、観客の反応も良かった。
休憩含め2時間と短く、到着日の観劇には最適だったかも。
チケット取れて良かった。

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観劇“Amoveo / Répliques / Genus” [Ballet]

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今夜もオペラ座ガルニエへ。
この日はコンテンポラリーのミックスプログラムを観劇。
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ネット予約していった席はBalconの最後列、日本式で言えば一階最後列で、とても見やすかった。

Amoveo / Répliques / Genus
13 novembre 2009 à 19h30

『アモヴェオ』Amoveo(25分)
音楽/フィリップ・グラス「浜辺のアインシュタイン」
振付/バンジャマン・ミルピエ(2006年パリ国立オペラ世界初演)
メインキャスト/Aurélie Dupont,Nicolas Le Riche

初演は不評だったみたいだけど、人数、衣裳等、かなり改変しての上演だった模様。カラフルで鮮やかな衣裳が印象的で、個々のダンサーを魅力的に見せていた。プログラムに載ってる初演の写真を見ると、確かに地味で垢抜けなくて残念系。変えて正解。
それにしても皆フィリップ・グラス好きだねぇ。私もどちらかと言えば好きだけど、曲がフィリップ・グラスって書いてあるだけで、もうどんな作品か想像ついちゃうんですけど。

オレリーとニコラが観られたのは嬉しかったな〜。
彼らが出てきた途端に空気ががらりと変わって、客席の集中力が高まるのが明らか。
あと、アリス・ルナヴァンが大層魅力的でした。動きに閃きがあって、コケティッシュ。

『レプリック』Repliques(世界初演)(23分)
音楽/ジョルジュ・リゲッティ
振付/ニコラ・ポール
メインキャスト/Isabelle Ciaravola,Stéphane Bullion

オペラ座現役ダンサーニコラ・ポールの作品。美術とのコラボレーションらしいんだけど、斜幕を多用していた事しか覚えてません・・・。
8名のダンサーはほぼ出ずっぱりで大変な運動量なんだけど、舞台も衣裳も受ける印象も終始ベージュ系、ずっとそれだけ、って感じに見えちゃった、振りも大変だし、目新しい動きもしてる、でも暗くてよく見えないんですけど。
時折自主休憩。

でも、カーテンコール時、仲間の振付家ガルニエデビューを成功させてやろう!というダンサーの心意気と、すごい汗と、作品を深く理解し、大事に踊って送り出してる様子が伝わり、そこに感動してしまった。

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休憩20分
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シャンパン11euroね。

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Balcon席へ続く階段

『ジェニュス』Genus(44分)
音楽/ジュビ・タルボットとデル
振付/ウエイン・マクレガー(パリ国立オペラ2007年世界初演)
(メインキャスト)
COUPLE Alice Renavand,Stéphane Phavorin
COUPLE Stéphanie Romberg,Christophe Duquenne
SEXTET Simon Valastro
SEXTET Grégory Gaillard
SEXTET Audric Bezard
SEXTET Isabelle Ciaravola
SEXTET Charline Giezendanner
SEXTET Laurene Levy

映画「パリ・オペラ座のすべて」で、初演時のリハーサルや本番の様子が予習出来て、楽しみにしていた作品。
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観る前は、44分?長いなあ、と思っていたのだが、どこがどうなっているのか分からない程超複雑で難易度の高い振りを、倍速みたいなスピードで次から次へとこなすダンサー達の力量にぽか〜んと見とれているうちに、シャープな美術や打ち込み系の音楽に取り込まれて、異次元にトリップ出来てしまいましたよ。

なんだか音響もやたらいいのよねぇ。そう言えば、オペラ座で録音使った作品観るの初めて。
この振付考えるマクレガーもすごいけど。それを倍返ししてくるオペラ座のダンサーってホントにスゴイ。。。。。
フォーサイスの「イン・ザ・ミドル」に匹敵する、オペラ座のコンテ代表作になるんじゃないかと思う。

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The Royal Ballet”The Sleeping Beauty” [Ballet]

今回の旅行は観劇メインじゃ無かったのに、ふと気がつくと毎晩バレエ・・・。
やっぱスケジュールが空いているとバレエ観ちゃうのよね。
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座席は日本で言ったら4階センター5~6列目って所。
舞台が近くてとても観やすい。
ロイヤルのチケット代は日本と大差なく、この辺りでも7000円位。
(一方、パリ・オペラ座は最高ランクでも一万円ちょいと、とても安い)
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2009年11月16日月曜日 “The Sleeping Beauty” 「831回目の上演です」だって!

(主なキャスト)
Princess Aurora   Tamara Rojo
Prince Florimund  Johan Kobborg
Princess Florine   Laura Morera
The Bluebird   Kenta Kura

プロローグの妖精と、3幕の宝石のパ・ド・トロワにチェ・ユフィさんが出ていた。
明日のプログラムにもメインキャストで出ているのに大変だな〜。

主役オーロラ姫役はタマラ・ロホ。
日本でも人気のロホだけれど、所謂お姫様キャラでは無く、オーロラのタイプではないからどうかなぁ?と思っていた。ところが、役に必要な事はすべてきっちり見せてくれた。なんつうか、説得力がある。
得意のピルエットも、く〜るくるくるくる、客席大喜び。
(ヒトの二倍くらい廻ったりするから、指揮者も合わせるの大変ね)
スーパーテクニックを惜しげ無く披露しつつも、決して上品さを失なわないのはすごい。
まあそうでないとロイヤルの観客には受け入れられまいが。

入団したてで抜擢続きの高田茜さんが、2幕にちょっとだけ出ていた。
初めて観たけれど、ほっそりとした体つきで、上体の使い方が細やか。ぱっと華があるというより職人系?出番が少なくてよく分からなかったけれど、とても気の利いた踊りをするダンサー、とお見受けした。
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旅の疲れも溜まっているし3時間の長丁場なので、好きなナンバー以外は体力温存。
オーロラに負けないほど寝てたかも・・・。
でもちゃんと曲は聴いていて、観たい場面になるとぱちっと覚醒。おかげで終演まで乗り切れた。
カーテンコールはパスし、混み合う前に駅までダ〜ッシュ!!
アンフィシアター(4階席)って、階段で降りるとあんなに遠かったのね・・・。
珍しくバスでなく地下鉄で帰還、タイミング良く来たので終演5分後には地下鉄乗れた。
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Royal Opera House“Agon / Sphinx / Limen”観劇 [Ballet]

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“Agon / Sphinx / Limen” Tuesday 17 November 2009
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“AGON” 
Music Igor Stravinsky
Choreography George Balanchine
Melissa Hamilton/Eric Underwood/Yuhui Choe/Ivan Putrov

バランシンの”アゴン”をちゃんと観るのは久しぶり。
ストラヴィンスキーの曲がヘンテコで面白く、振りもこんなに複雑だったっけ?
漆黒のシニヨンが和風なお色気、チェ・ユフィさんが観客の目を惹き付けてるかと思うと、メリッサ・ハミルトン(←すいませんよく知らない)が「NYっぽさ」でさらってく、スリリングでシャープな舞台だった。
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アンフィシアターの階にあるテラスに出てみた。

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衣裳部が見えた!興味津々。

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上からコンセントがぶら下がってますな。

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何のチュチュだろう。あんまりロイヤルっぽく無いんだけど。

“SPHINX”
Music Bohuslav Martinu
Choreography Glen Tetley
Marianela Nuñez/Rupert Pennefather/Edward Watson

三人きりで23分、出ずっぱりで相当な運動量、シンプルなセットと衣裳で神話の人物を演じ、物語を伝えるのは大変な労力だと思う。
ダンサーはホントにご苦労さん。でもごめん、大仰で野暮ったくて、つまんなかった・・・。
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ドリンクの「予約」に初トライ。でもこれ、他の人が持ってっちゃっても分かんなくないか?

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“LIMEN”
Music  Kaija Saariaho
Choreography  Wayne McGregor
Edward Watson/Leanne Benjamin/Yuhui Choe/Mara Galeazzi/
Melissa Hamilton/Sarah Lamb/Marianela Nuñez/Paul Kay/
Brian Maloney/Steven McRae/Eric Underwood/Leticia Stock/
Akane Takada/Ludovic Ondiviela/Tristan Dyer

偶然、一週間以内にパリとロンドンで売れっ子振付家マクレガーの作品を観る事に。
パリ・オペラ座の”Genus”のインパクトが強すぎて、全体の印象が薄くなっちゃったけど、後々再演されていく作品になるでしょう。
個々のダンサーウォッチングもしたかったんだけど、デジタルアート(by Tatsuo Miyajima)を際立たせる為なのか照明が暗めで、いまひとつよく見えず。期待の高田茜さんをじっくり観たかったんだけどな。
その中で、サラ・ラムとエリック・アンダーウッドのデュエットはひたすら静謐で美しかった。特にアンダーウッドの、自身とパートナー両方の空間のコントロール力が際立っていて、褐色の肌が冷めた照明に映えていた。
カーテンコールでも彼が一番大きなブラボーを貰ってたな。

チャコットダンスキューブの批評に舞台写真があるので参考に。
http://www.chacott-jp.com/magazine/world-report/from-london/london0912b.html
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